壇蜜、アメとムチの見事な使い分け!? 観客にアメをプレゼント
女優・壇蜜が21日、丸の内TOEIで行われた映画『甘い鞭』の初日舞台あいさつに登壇し、観客に“ムチ”ではなく“アメ”を配った。この日はほかに、間宮夕貴、石井隆監督、そして原作者の大石圭も来場した。
超満員となった客席を見渡した壇蜜は、「3連休の初日の真っ昼間から……もう!」と色っぽい声であいさつ。さらに「やはりムチには、アメも必要ですよね」という粋な計らいにより、急きょ、会場の観客にアメのプレゼント。これは「昨日の4時半に思いつき、(ディスカウントストアの)ドン・キホーテで二度見をされながらも買いに行ったアメ」とのこと。
だが時間の都合により、男性スタッフが観客にアメを配って回ることになり、壇蜜は少し申し訳なさそうな様子。「こういうことをいきなり思いつくから、スタッフの皆さんが大変なんです。空気が読めないとか、プッツンとか言われてしまいそうですけど……、でもアメがあった方がいいですよね」と会場に呼びかけると、大きな拍手が沸き起こった。
一方、石井監督は「こういう女性のヌードがある映画というのは、これをステップとして女優として羽ばたいてほしいという気持ちがあるもの」と切り出したが、昨年9月の撮影時から1年たった今、壇蜜はすっかりブレイク。「この映画をステップにするはずが、逆に手が届かない人になってしまった。有名になると、『あれはわたしじゃない』と否定する人がいるので心配だった。『似ているけど、小蜜です』と言われちゃうんじゃないかとか。本当にありがとうございます」という監督の自虐コメントには壇蜜も思わず苦笑していた。
とはいえ撮影現場では、石井監督が壇をかなり追い込んだようで、「僕は壇蜜さんに32歳の奈緒子を演じてほしかった。壇さんも戸惑われたし、追い詰められたと思う。でもこちらがいい加減な芝居にあいまいにオッケーを出せば、彼女の今後に傷がつく。こっちも負けないで、壇蜜さんが壇蜜を脱ぐまで、絶対にオッケー出さないぞと思っていたが、それがいきなり捨て身になって豹変した瞬間があって。すごいなと思った」と述懐。そんな愛情たっぷりのコメントを神妙に聞いていた壇蜜の瞳はこころなしか、うるんでいるようにも見えた。(取材・文:壬生智裕)
映画『甘い鞭』は全国公開中