「キングオブコント」優勝はかもめんたる!勝利の陰に小島よしおの支えあり!
コント日本一を決定する「キングオブコント2013」の決勝が23日、東京・赤坂のTBSで行われ、お笑いコンビ・かもめんたる(岩崎う大・槙尾ユウスケ)が6代目キングに輝いた。大会後の会見で二人は、喜びとともに、優勝を陰で支えた小島よしおへの思いなどを明かした。
3位に終わった昨年の「キングオブコント」以来、ズバリ優勝を目標にしてきたという二人。同じ所属事務所の小島とも話し合い、「あまりキングオブコントにとらわれない」という方針で準備を進めてきたという。
決勝・準決勝とネタの持ち時間は4分ほどだが、ライブなどでは「短いコントではなく、90分の長めのコントやネタを作ったりしていました」と1年の活動を説明する二人。その作戦が実を結んだ形となり、「1本目にやった『言葉売り』は、単独ライブでは10分くらいでやったネタ。それがウケたので、短くしてやりました。あまりとらわれすぎなかったことが良かったのかも」と晴れやかな笑顔で話した。
そんな小島と二人は、早稲田大学時代に槙尾が部長を務めたお笑いサークルで切磋琢磨(せっさたくま)した仲。共に5人組コントグループ・WAGEとして人気を集め、2006年の活動休止後、小島はピン芸人としてブレイクしていった。その姿を槙尾は「俺の運まで持って行ったのかという気持ちも当初はありました」と複雑な思いで見ていたという。それでも「小島が売れなかったら僕らも多分組んでいなかった」という岩崎は、「そのころ僕らはピンでうだつの上がらない感じ。ちょうど小島が売れたタイミングで、二人でもう一度やってみようという気持ちになった」と小島に感謝。槙尾も「大会直前に(小島)会ったときには、『優勝してもしなくても『かもめんたる会議』をしようと』言ってくれていたので、会ったら『ありがとう』と言いたい」と目を細めていた。
エントリー総数2,988組から選ばれた8組(アルコ&ピース、うしろシティ、鬼ヶ島、さらば青春の光、ジグザグジギー、TKO、天竺鼠)が優勝を争った今年の決勝戦。二人には優勝賞金として1,000万円が贈られ、使い道について槙尾は「お世話になった人たちにお礼をしたり、旅行したりしたい。小島よしおも毎回おごってくれていましたから」と話していた。(中村好伸)