平岡祐太、『キッズ・リターン』での過酷な減量を明かす
1996年に公開された北野武監督の『Kids Return キッズ・リターン』のその後の物語を描いた映画『キッズ・リターン 再会の時』の完成披露試写会が25日、都内にて行われ、平岡祐太、三浦貴大、倉科カナ、中尾明慶、市川しんぺー、小倉久寛、ベンガル、清水浩監督が舞台あいさつに登壇した。
本作はあれから10年後、久しぶりに再会を果たしたシンジ(平岡)とマサル(三浦)の青春劇を描いた物語。この日の舞台あいさつでは、ボクサーとして再起を図るシンジにふんした平岡の過酷なトレーニングが話題の中心となった。
出演依頼を受けたときのことを振り返りながら平岡は「びっくりしました。『キッズ・リターン』を8年前に観ましたが、その主人公をやらせてもらえるなんて夢にも思わなかった」とコメント。「映画完成に向けて、筋トレとかジム通いをずっとしていたこともあって、完成したものを観たときは動けなかった。いろんな思いがこみ上げてきた」と完成後の心中を打ち明けた。
トレーニングに関しては「ジムに通って身体をつくろうと思ったが、1か月くらいは効果がなかった。梅津トレーナー(平岡にボクシング指導を行った故・梅津正彦さん)にも『大丈夫かよ』って言われたり、冷たい空気もあって生きた心地がしなかった。食事制限などをしながら辛抱強く身体をつくった」と述懐。そんな平岡に小倉は「いつもニコニコしているおぼっちゃまみたいな子なのに、この撮影では動きも身体もボクシングのプロに引けを取らないほどすごかった」と賛辞を送り、ベンガルも「圧巻だった」と平岡を称賛していた。
紅一点の倉科は、クランクアップ後に平岡と三浦に食事をおごった秘話を明かし、「平岡君とは夫婦役をやったことがあって息はぴったり。三浦君は初めてだったけど、優しくしてくれて居心地が良かった。これからも頑張ってという意味を込めて食事をおごった」と話し、出演者全員で和気あいあいとフォトセッションに応じるなど、撮影を終えた安堵(あんど)感をうかがわせた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『キッズ・リターン 再会の時』は10月12日より全国公開