「あまちゃん」“勉さん”塩見三省、初恋トークに恐縮「場違いですみません」
映画『陽だまりの彼女』の全国公開に先駆けて30日、女性限定試写会&トークイベントが行なわれ、出演者の塩見三省、大倉孝二、北村匠海、そして三木孝浩監督が出席。“初恋”をテーマに幅広い世代の男性陣が、照れながらも熱いトークを繰り広げた。
NHK連続ドラマ小説「あまちゃん」の勉さん役でも人気を博し、本作では主人公・真緒(上野樹里)の頑固な父親を好演している塩見は、「場違いですみません」と恐縮しながらも、「この年になると、自分が15歳の頃に好きだった人と、もしも結婚していたらどうなっていたかな? なんて考えることがとてもぜいたくで。この映画は、自分の人生の中でなかったことが実はあったんじゃないかと思わせてくれる作品」と語った。
また、ドラマの合間を縫って撮影を行ったという塩見は、「1週間くらいの撮影だったんですが、すてきな時間でしたね。ここには僕がいる、この映画には塩見がいる、とふと感じた映画でした」と述懐した。
一方、浩介(松本潤)の会社の先輩を演じた大倉は、映画の印象について「最初は『こんなことで恋に落ちるんだ』と、なぁー、もぉー、みたいな(気恥ずかしい)感じで観ていましたが、だんだん気持ち良くなってきて」と語り、「僕なんか、昔の彼女にバッタリ会ったとき、『1万円ちょうだい』って言われましたから」とちょっと残念な自身の体験談を披露した。さらに、浩介の中学生時代を演じた10代の北村は、「いま好きな人と10年後にまた会って、結ばれる……こんなすてきなことがあるといいですね」と目を輝かせていた。
本作は、累計100万部を突破した越谷オサム原作の同名恋愛小説を映画化したファンタジックラブストーリー。新人営業マン・浩介と、仕事先で10年ぶりに再会した“不思議な秘密”を持つ幼なじみ・真緒との切なくも温かな奇跡の物語を描く。本作のメガホンを取った三木監督は、「男性は女性にこうされると心をわしづかみにされるということがよくわかる映画。今後の恋愛に生かしてほしい」とアピールした。(取材・文:坂田正樹)
映画『陽だまりの彼女』は10月12日より全国公開