引退宣言のリトル・リチャード、心臓発作
ロック歌手のリトル・リチャードが先日、自宅で心臓発作を起こしていたことが明らかになった。現在80歳のリチャードは先月、アーティスト活動からの引退を表明していた。
Rolling Stoneなどによると、リチャードは現地時間29日にアメリカ・アトランタで行われたシーロー・グリーンとのトークショーに登壇。そこで前週に自宅で心臓発作に見舞われていたことを明かした。
「それが心臓発作だとは最初、気付かなかったんだ」とリチャードはそのときのことを振り返り、せきが出たり、右腕が痛んだことを告白。「息子に『部屋が氷のように冷えているぞ』と言ったら、エアコンをつけてくれた。そしてアスピリンを飲んだんだ。後から医者から言われたところによると、それが功を奏したらしい。神はわたしを見捨てなかったんだ」と経緯を語った。
この日はトークショーに出席できるまでに回復していたリチャードだが、移動に使うバスには病院用のベッドを備え、壇上でもあまり派手な動きを見せないなど、なるべく体に負担を掛けないようにしていたという。
1950年代にデビューして以降、「トゥッティ・フルッティ」「のっぽのサリー」といった楽曲でロックンロールの礎を築いたともいわれるリトル・リチャード。ロック草創期の当時を知る多くの関係者がこの世を去る中で一人、活動していたが、先月には雑誌のインタビューで引退宣言をしたことも話題になった。(編集部・福田麗)