粘着テープも使用!『ダイアナ』ナオミ・ワッツの徹底した役づくりとは?
映画『インポッシブル』などでアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた演技派女優ナオミ・ワッツが、新作『ダイアナ』での徹底した役づくりについて語った。『ヒトラー ~最期の12日間~』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたオリヴァー・ヒルシュビゲール監督が手掛けた本作は、元英国皇太子妃ダイアナの最後の2年間に焦点を絞り、彼女が王室を離れ、自由な選択をしながら新たな道を歩み始める過程を描いている。
ダイアナ元妃の新たな道を切り開くきっかけとなったのが、BBCのテレビ番組「パノラマ」で放送されたマーティン・バシールによるインタビューだ。同インタビューでダイアナ元妃は、チャールズ皇太子の不倫や、自身の自傷行為を明かし、結果的に自由な人生を生きる権利を主張した形となった。
ナオミは、インタビューシーンのダイアナ元妃を演じるため、数え切れないほどこのインタビューを聞いたのだという。「音源をiPad、iPhoneに入れて、入浴やジョギングをする際にも聞いたわ」と日常生活でもダイアナ元妃のアクセントや話し方を繰り返し練習したと語った。
さらにナオミは、音声だけでなく映像を鑑賞して、ダイアナ元妃の表情や顔の動きまでコピーしようとしたといい、話しながら反射的に左の方に顔が動くダイアナ元妃の癖を習得するために、「粘着テープを口元に付けて、顔が右に動かないようにした」とのこと。このわずかなインタビューシーンのために徹底した下準備を行ったことを明かした。
ヘアスタイルや衣装だけでなく、反復練習によってダイアナ元妃のアクセントや表情まで完璧なものにしていったナオミ。彼女の熱演は、3度目のアカデミー賞主演女優賞ノミネートを予感させるものになっている。(細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)
映画『ダイアナ』は10月18日よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国公開