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天才・松本人志、映画監督としての実力を分析

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松本監督も警官役で出演!
松本監督も警官役で出演! - (C)吉本興業株式会社

 唯一無二の存在としてお笑い界をけん引する松本人志が映画監督としてデビューして6年、早くも4作目となる最新作『R100』がついにその謎に包まれたベールを脱ぐ。わずか3作品で、日本のみならず海外からも注目される存在となった映画監督・松本人志を作品と共に分析した。

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 デビュー作でカンヌ国際映画祭の監督週間・正式招待作品として選出された『大日本人』。モキュメンタリー形式をとった同作は、松本監督が思う日本の現状や自身のヒーロー像を投影し、シュールな笑いで包み込んだ作品。日本ではその期待の大きさからか賛否両論となったが、海外では各国で好評価となりアメリカではなんとリメイクまで決定、衝撃のデビュー作となった。

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 続く『しんぼる』は自らを高く評価してくれた海外を強く意識し、万人に何かを感じてもらいやすくするためにセリフを極端に排除、自ら「最もきつかった仕事」と語るほど追い込んで制作された。「映画を壊してやろう!」という信念で作り上げられる松本監督の映画。クリエイターとしての苦悩が笑いというオブラートに包まれながらも見え隠れする作品になっている。

 それでも2年に1作というハイペースで作品を生み出し続ける松本監督。娘が誕生し新境地となった3作目『さや侍』は誰もが予想だにしなかった時代劇だった。一般人・主演の野見隆明を撮影する際、ほぼドッキリ状態で作り上げるという、異例の制作過程は松本監督にとっても賭けだったというが、天才ならではの野性のカンを働かせ、より普遍的なテーマである家族愛を描くことに成功した。

 過去3作品で「極めて独創的な映像作家」として世界から高い評価を得てきた松本監督。謎のクラブ「ボンデージ」に入会した主人公の摩訶(まか)不思議な体験を描くファンタジーエンターテインメント『R100』では、振り切れるだけ振り切り、メチャクチャをやるために、日本を代表する豪華俳優陣を取りそろえて撮影に挑んだというが、そんなワイルドなことを他に誰ができるだろうか。もはや彼の映画を説明するのに独創的という言葉以上に適した表現は見当たらない。「ただ何も考えずに観てほしい」という監督の言葉通り、本能で感じる映画『R100』。今年一番の衝撃作を体感してほしい。(編集部・浅野麗)

映画『R100』は全国公開中

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