『真夏の方程式』の福山雅治のセクシーショットには、湯川学の深層心理が隠されていた!?
「ガリレオ」シリーズ劇場版第2弾『真夏の方程式』の演出を手掛けた西谷弘監督が、劇中で天才物理学者・湯川准教授を演じる福山雅治の外見上の変化に、湯川の深層心理を表す仕掛けが施されていたことを明かした。
真夏に長袖でも涼しげな福山雅治に萌える映画『真夏の方程式』フォトギャラリー
これまではスーツか白衣姿が定番だった湯川だが、本作では衣装や小物使いが大きく変化する。ポイントは、物語の舞台が海辺の町で、季節が夏であること。西谷監督いわく、「女性がアップの髪を下ろすと印象が変わるようなニュアンスを出したかった」のだそうだ。
その一つが、滞在先の旅館で披露するシリーズ初の浴衣姿。いつもはクールな湯川だけに、ラフな浴衣姿とのギャップは歴然で、男の色気すら漂う。また、湯川と物語のカギを握る少年・恭平(山崎光)が海でペットボトルロケットを飛ばす実験場面では、ズボンの裾をまくった湯川がくるぶしとスネを初公開。「足首をちょっと見せるのがセクシーだと思っていたのに、ある女性から『足よりもお尻にくぎ付けになった』と言われてしまって……」と苦笑する西谷監督だが、福山ファンの注目を浴びたこれらの描写は、湯川の解放感を示唆する重要な役割を担っている。
さらなる変化は、湯川が終始メガネを掛けていること。西谷監督は、「今回は白衣を着る機会がないので、メガネで科学者らしさを出し、湯川が心をさらけ出す瞬間だけメガネを外すようにしたんです」と演出意図を打ち明ける。メガネを外すシーンは三つあり、一つは旅館の経営者一家の重大な秘密に気付いた湯川が、客室で寝そべって思案に暮れる場面。あとの二つは、その目で確認してもらいたい。
最後に、今後の「ガリレオ」シリーズについて、「もしも続編を作るなら、湯川には社会の問題と向き合ってもらいたい。そしてゆくゆくは湯川の恋愛もいいですかね。原作者の東野圭吾さんが書いてくださればの話ですが(笑)」と意欲を見せる西谷監督。湯川のさらなる変化に乞うご期待!(取材・文:斉藤由紀子)
映画『真夏の方程式』ブルーレイスペシャル・エディション(税込み7,035円)/ DVDスペシャル・エディション(税込み5,985円)は、ポニーキャニオンより12月25日発売