世界のキタノもお気に入り!今、ロケの聖地は茨城県!
映画『モテキ』『少年H』『テルマエ・ロマエ』といった大ヒットを記録した映画の数多くが、茨城県をロケ地として使用しており、実に年間約350本に及ぶ。そんな映画の聖地・茨城県が、なぜロケ地として選ばれているか検証した。
茨城県は年間約350本、累計3,000本を超える作品が撮影されている全国一のロケ地。下妻市を舞台にした映画『下妻物語』や、水戸市にオープンセットを建て話題になった映画『桜田門外ノ変』のほかに、大ヒットを記録した『モテキ』の野外ライブシーンや、映画『永遠の0』の飛行場シーンも、実は茨城県で撮影されている。
「世界のキタノ」こと北野武監督も、高萩市の赤浜海岸で『HANA-BI』のラストシーンを撮り、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したことから大いに気に入り、全ての作品で使っているという。そのほかにも、松本人志監督、園子温監督にも愛され、最新作『R100』『地獄でなぜ悪い』も一部が茨城県で撮影された。
その理由として考えられるのは、東京から車で約70分の好立地に、海、山、湖の豊かな自然と、さまざまな時代を感じさせる建物があり、どんな作品にも対応できる抜群の環境がそろっていること。また、いばらきフィルムコミッションと25の市と町が連携して、ロケ地の相談からエキストラの手配までを一手に担うという、強力なバックアップ体制が整っていることだ。
つい先日も、監督たちにロケ地としての茨城県の魅力を伝える新たな試みとして、茨城県と国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジアがタッグを組んで、茨城県9市を回るロケ地ツアーが敢行された。ツアー参加後には、アメリカ人監督が海外アーティストのミュージックビデオを撮影したそうだが、その裏側には、映画製作に対する茨城県の深い理解と熱意があったようだ。
多くの映画人を魅了してやまない茨城県。今後もここから多くの名作が続々と生まれるのは間違いないだろう。(小島弥央)
いばらきショートフィルム大賞(賞金100万円)は2014年1月31日まで作品募集中