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次世代映像「8Kスーパーハイビジョン」による世界初の短編映画が上映!

第26回東京国際映画祭

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中井貴一と李闘士男監督
中井貴一と李闘士男監督

 次世代の映像フォーマット「8Kスーパーハイビジョン」による世界初の短編映画『美人の多い料理店』が、現在開催中の第26回東京国際映画祭で上映され、主演を務めた中井貴一李闘士男監督が舞台あいさつに登壇した。隅々までクリアに映る映像を観た中井は、「こんなによく映してどうするんだと内心思った」とほほ笑みながら本音を語った。

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 「8Kスーパーハイビジョン」とは、現行のハイビジョン映像の16倍の超高精細画像と22.2マルチチャンネルによる次世代テレビのための高臨場感システム。日本では2016年に実用化試験放送、2020年に本放送の開始を予定している。この日は、劇場に8Kプロジェクターと専用音響システムを設置しての上映となった。

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 「何事も初めてものには参加しておきたい」と軽い気持ちで出演を決めたという中井だが、8Kでの撮影が進むにつれ、そのあまりの高画質に「技術さんに怒られるかもしれないけど、俳優というのはウソをついて何がしかを表現する仕事。なのに、そのウソを白日の下にさらしてどうするんだ」という気持ちが強くなったという。「これはますますウソがつけなくなった。ある意味、役者の演技と映像技術の戦いです」と心境を明かした。

 李監督も「夜の撮影でも、これがナイトシーンかと思うくらいはっきり見えてしまう。従来の映画の撮り方が通用しないスーパーリアリズム。女性のアップでは、メイクさん立ち会いで肌チェックをやりました」と苦労を告白。一方で「まだ手探りで作った作品ですが、技術に見合った撮影の手法が蓄積されれば、将来、きっとブレイクスルーが起きるはず」と新技術をいち早く取り入れた監督として、次なる挑戦への意欲もうかがわせた。

 『美人の多い料理店』は、中井ふんする料理評論家が究極の料理を口にするために、なぜか同伴する美女を探さなければならなくなる様子を描いた、コミカルなショートムービー。(取材:岸田智)

短編映画『美人の多い料理店』は10月19日、20日、東京国際映画祭・特別企画「8Kスーパーハイビジョン スペシャル・プレゼンテーション by TIFF×NHK」にて上映 入場無料 会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ

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