ニュージーランドの女性作家がブッカー賞の最年少受賞者に!
イギリスの世界で最も権威のある文学賞の一つ、ブッカー賞が15日に発表され、ニュージーランド出身の28歳の女性作家エレノア・カットンの小説「ルーミナリーズ(原題) / Luminaries」が受賞した。
同作は、19世紀のニュージーランドのゴールドラッシュを舞台にした作品で、人のもろさ、強欲などを通して人間への探求が描かれている。カナダで生まれ、その後ニュージーランドのクライストチャーチで育ったエレノアが、同賞で最も若い受賞者となる。
今回、受賞したエレノアは「この長くて複雑な小説は、“出版社の悪夢”じゃなかったかしら」と驚いてみせた。
同本は英国ではグランタ、米国ではリトル、ブラウン・アンド・カンパニーを通して出版され、848ページの本作は同賞を受賞した作品の中で最も長編の作品となった。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)