ロバート・デ・ニーロが6年ぶり来日!日本人のマナーの良さに感激!
第26回東京国際映画祭
6年ぶりに来日した俳優のロバート・デ・ニーロが22日、六本木ヒルズアリーナで行われた、第26回東京国際映画祭特別招待作品『マラヴィータ』のジャパンプレミアに出席した。およそ400名のファンと150名の報道陣が見守る中、グレース夫人を伴ってグリーンカーペットを歩いたデ・ニーロは、 御年70歳のいぶし銀の魅力を振りまきながら「日本のファンのマナーの良さにはびっくりしたよ」と笑顔を見せた。
世界的名優の登場により、大歓声に包まれたこの日の六本木アリーナ。デ・ニーロの来日は、2007年公開の『グッド・シェパード』以来実に6年ぶり。登場時こそ眉間にしわを寄せて緊張した表情を浮かべていたが、テレビの取材を終えるやファンの下に駆け寄り、一気にサインをして歩くと「また日本に来られてうれしい、皆さんの歓迎に感謝します」と熱烈な声援に応えた。
本作でデ・ニーロは、FBIの証人保護プログラムによって田舎町で暮らすことになった元大物マフィアを熱演。これまで多くのマフィア映画で演じてきたキャラクターを踏襲しつつも、ひねりの効いた演技を披露する。撮影についてデ・ニーロは「役づくりは楽しいんだ。本作もハードだったけど、楽しかったよ」と気さくに述懐。また本作で製作総指揮を務めた、『グッドフェローズ』や『タクシードライバー』の盟友、マーティン・スコセッシとのタッグについても「いつも楽しいし、また企画もあります」と語り、ファンの期待をあおった。
最後には「皆さんありがとう」と手を振り、「若い方がたくさん来てくれてうれしいよ」と感謝を述べたデ・ニーロ。「日本のファンのマナーの良さにはびっくり。カンヌとかでは(現地ファンが)ギャーギャー叫んだりで、大変なんだ。ありがとう」とユーモアを交えて語り、フォトセッションでもカメラマンの前でおどけてみせるなど、ご機嫌の様子で会場を後にした。
同作はマーティン・スコセッシ(製作総指揮)、リュック・ベッソン(監督)、ロバート・デ・ニーロ(主演)という豪華コラボレーションによるクライムコメディー。FBIの証人保護プログラムによって田舎町で暮らすことになった元マフィアのボスとその家族が、マフィアの雇った殺し屋グループとの壮絶な戦いを繰り広げる姿を、スリルとユーモアを織り交ぜて描く。(中村好伸)
映画『マラヴィータ』は11月15日よりTOHOシネマズ 有楽座ほかにて全国公開