シュワ×スタローン『大脱出』、ドバイで上映中断 アラビア語の悪態が原因
シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガー共演の映画『大脱出』に不適切な内容が含まれているとして、現地時間12日、アラブ首長国連邦・ドバイの映画館が上映を中断したとThe National紙が報じた。
不適切とされたのは、登場人物の一人がアラビア語で発したののしりの言葉だという。映画はすぐに編集し直され、その夜の回の上映は予定通り行われたとのこと。映画を途中までしか観られなかった観客にはチケット代が払い戻されたという。
同映画を上映していた映画館グランド・シネマズの親会社ガルフ・フィリムのスポークスマンによると、ドバイ・メディア評議会から、いくつかのセリフを削除するよう要請されたとのこと。それを受け、所有する全ての映画館に『大脱出』の上映を直ちに中止するように命じたという。
アラブ諸国では映画が上映される前に検閲されるのが通常で、セックスシーンやキスシーンなどを含む性的表現や暴力表現、宗教的に問題のあるシーンなどはカットされる場合がある。今回はそれをすり抜け、映画館側が急きょ対処する事態となってしまったようだ。(澤田理沙)