『キャノンボール』ハル・ニーダム監督が死去 82歳
映画『トランザム7000』『キャノンボール』などで知られる映画監督のハル・ニーダムさんが現地時間25日、アメリカ・ロサンゼルスで死去した。82歳。近年はがんで闘病中だったという。The Hollywood Reporterなどが伝えた。
ハルさんは1931年生まれ。スタントマンとして映画業界でのキャリアをスタートさせると、1960年代にハリウッドにおけるトップスタントマンとしての地位を確立。その後、監督に転身し、1977年の映画『トランザム7000』が大ヒットを記録。自身がスタントマンを務めたこともあるバート・レイノルズとのタッグで、『グレートスタントマン』『キャノンボール』といったヒット作を手掛けた。
監督としてアカデミー賞にノミネートされることはなかったものの、1986年には撮影用カメラカーの発展に貢献したとしてアカデミー科学技術賞を、2012年にはアカデミー名誉賞を受賞した。その一方で、1982年から3年連続で最低映画を決めるラジー賞監督賞にもノミネートされた。
2000年以降はドキュメンタリーなどには出演していたものの、引退状態にあった。監督としての遺作は1999年のテレビ映画「ハード・タイム:ホステージ・ホテル(原題)」だった。
その死に際しては、ジェームズ・キャメロン監督の元妻で、『ターミネーター』のプロデューサーとして知られるゲイル・アン・ハードも追悼。「伝説的なスタントマンであり、スタントコーディネーター、監督であったハル・ニーダムが亡くなりました。ご冥福をお祈り申し上げます」とツイートしている。(編集部・福田麗)