寺尾聰は暴走老人?66歳の現在も「青春真っただ中」
WOWOWの無料放送イベント「TOUCH!WOWOW 2013」で放送されるドラマW「チキンレース」の完成披露4K試写会が31日に行われ、主演の寺尾聰をはじめ、岡田将生、有村架純、脚本の岡田惠和、演出の若松節朗が登壇した。
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フルHDの4倍の解像度を誇る新しい映像品質・4Kで制作された本作だが、寺尾は「役者の気持ちをどう感じてもらえるかは技術ではなく芝居の問題」と持論を展開しつつ、「そういった意味では今回素晴らしい若い人たちに出会えた」と岡田や有村らを称賛。ドラマでは寺尾と岡田に年齢を超えた友情が芽生えるが、これは撮影後も続いているようで、寺尾は岡田の出演ドラマを気にして観たり、電話をかけることもあるというエピソードを楽しげに語った。
また、若松監督が「(寺尾は)自由人で現場は大変だよと聞いていた」と明かせば、岡田も「怖い人だと聞いていたのでどうしようかと思っていた」と話すように、撮影前は恐れられていたという寺尾。これについて寺尾本人は「本当に『これ』という脚本や、『この人がベストキャスト』というものにはなかなか出会えない。それが顔や態度に出てしまうので、自由人と呼ばれるのでしょう」と自身を分析。しかし、「今回は最高でした」と本作の脚本・キャスト・演出に満足げな様子を見せていた。
続いて、有村が「寺尾さんはアイスやお菓子をたくさん差し入れてくれてうれしかった」と撮影中の気遣いを明かすと、若松監督も「暴走老人と言いますか、とても面白い方でした」とエネルギッシュな寺尾の姿を褒めたたえる。一方、寺尾自身も最近、モーターパラグライダーに熱中しているというプライベートを明かし、「まだ青春の真っただ中にいるつもり」と語るなど、66歳の現在も老いてますます盛んな印象であった。
本作は、19歳で交通事故に遭い、45年ぶりに64歳で昏睡(こんすい)状態から目覚めた男(寺尾)が、不器用な看護師(岡田)と失われた青春を取り戻す旅に出る姿を描く。(取材・文:長谷川亮)
ドラマW「チキンレース」は11月10日夜9時より無料放送イベント「TOUCH!WOWOW 2013」内で放送