おバカ映画『ジャッカス』シリーズ新作が『ゼロ・グラビティ』から首位を奪取! -10月28日版
全米ボックスオフィス考
究極の体当たりコメディーで有名(悪名?)な映画『ジャッカス』シリーズの新作となる映画『ジャッカス・プレゼンツ:バッド・グランパ(原題) / Jackass Presents: Bad Grandpa』が興収3,206万ドル(約32億600万円)をたたき出し、3週連続王座を守っていた映画『ゼロ・グラビティ』を追い落とすこととなった。(1ドル100円計算)
『ジャッカス・プレゼンツ:バッド・グランパ(原題) / Jackass Presents: Bad Grandpa』は、今年に入って興収3,000万ドル(約30億円)以上でデビューを飾った5本目のコメディー映画となった。ジャッカスというブランド名と、爆笑の予告編が成功の大きな決め手になったといわれている。
第2位は、前出の『ゼロ・グラビティ』で2,014万ドル(約20億1,400万円)。トップから落ちたものの、興収2億ドル(約200億円)突破は目前に迫っており、最終的には、2億5,000万ドル(約250億円)に到達すると予想されている。爆発的ヒットではないものの、毎週少しずつ興収を積み上げているのが、第3位の映画『キャプテン・フィリップス』。落下率もデビュー3週目で29.1パーセントにとどめ、興収1,164万ドル(約11億6,400万円)となっている。
初登場第4位は、豪華キャストに名監督で期待されていたはずの映画『悪の法則』。興収784万ドル(約7億8,400万円)という結果は、映画ファン批評サイトのDという評価に比例している。いくらブラピやマイケル・ファスベンダーのような大スターが出ていても、ヒットに直結するわけではない……。
トップ5最後は、先週に引き続きアニメ映画『くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密』で628万ドル(約6億2,800万円)となった。
今週末は、話題作がひしめき合っており、人気SF小説が原作の映画『エンダーのゲーム』、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、マイケル・ダグラスというトップおやじ俳優が勢ぞろいの映画『ラスト・べガス(原題) / Last Vegas』、そして子ども連れでにぎわいそうなアニメ映画『フリー・バーズ(原題) / Free Birds』が次回のチャート争いに入ってくると考えられる。(ロス取材・文:明美・トスト/Akemi Tosto)