麻生久美子、涙を浮かべる…産後復帰作に思い入れ
2日、丸の内TOEIで映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』初日舞台あいさつが行われ、同作が2012年5月の長女出産後初の映画撮影となった女優の麻生久美子が「この作品がなければ、女優としての未来はなかった」と思い入れの深さを語った。この日はほかに、関ジャニ∞の安田章大、岡田義徳、山田真歩、吉田恵輔監督も登壇した。
女性客を中心に満員となった会場を見渡した麻生は、非常に緊張した様子。「公開初日にこんなにたくさんの方に来ていただいてうれしいです。面白かったですか?」とおそるおそる会場に問いかけると、会場は万雷の拍手で返答。会場の温かい雰囲気に思わず笑顔となった麻生は「よかった。すごくドキドキしていたので、ちょっとホッとしました」と安心していた。
麻生にとっては本作が出産後初となる映画の撮影。しかもその役柄は、吉田監督自身がモデルになっているという脚本家志望のキャラクターであり、「すごくプレッシャーでした」という麻生。その結果「この作品がなければ女優としての未来はなかった」と語るほどに思い入れの強い作品となった。
この日はそんな麻生をはじめとする出演者たちに、吉田監督から感謝状が贈られることとなった。吉田監督は「麻生さんは出産後、1本目という大変な時期だったのに、嫌な顔一つせず盛り上げてくれて。僕の愛情は止まることを知りません。これからも久美子ストーキングをしたいと思います」という冗談交じりのメッセージを送ると、麻生は笑いながらも「変態!」返していたが、その瞳にはうっすら涙が浮かんでいた。
一方、安田に対しては「難しい役だったと思います。もともとモデルだった人がかわいらしさのない方なので、脚本を書きながらもムカつきがとれなくて、大丈夫なのかと思っていましたが、ヤスはむかつくけどかわいい役柄にしてくれて。最後は抱きしめたくなりました。今ではバラエティー番組を見ていても、いつもヤスを探してしまいます」と愛情あふれるコメントを寄せていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』は全国公開中