三谷幸喜、大泉洋の「丸坊主」暴走公約を却下!
映画『清須会議』の公開を間近に控えた4日、主演の役所広司、大泉洋、三谷幸喜監督が、織田信長の弟・織田有楽斎の住居があったと言われている有楽町で、トークイベントを行った。行き交う人々に「ヒット祈願」を呼びかけた三谷の姿に、大泉は「(興行収入が)今年の邦画ナンバー1になれなかったら、三谷君は丸坊主になります」と暴走公約を掲げ、有楽町の街を笑いの渦に包み込んだ。
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選挙演説さながらのたすきを掛け登場した三谷は「皆様、清須会議をよろしくお願いいたします」と声を張り上げ最新作映画『清須会議』を宣伝しつつも「今まで作ってきた映画とは全然テイストが違うので、心はとても不安でドキドキしています」と心情を吐露した。
そんな心細そうな三谷に、劇中、柴田勝家を演じた役所広司と、羽柴秀吉を演じた大泉洋が応援に訪れる。役所は「三谷さんのおしゃべりは面白いですが、この映画はそれを遥かに上回る面白さです」とアピール。一方の大泉も、政治家の口調で「三谷君は、清須会議という映画を通じて、今の暗い日本を、明るく夢のある国に変えると言っている」と場を盛り上げたが、続けて「もし、今年の邦画ナンバー1になれなかったあかつきには、三谷君は丸坊主になると言っています。ここにいる皆さんが、彼を男にしてください!」と悪ふざけ。
それを聞いた三谷は「何か聞こえなかったな……」と頭をかく。現時点で邦画興行収入のトップである同じ東宝配給の映画『風立ちぬ』(公開から54日間で100億円突破)が頭に浮かんだかどうかはわからないが、すぐさま三谷は「却下!」と大泉の発言を一蹴。しかし「もし、邦画ナンバー1になったら、この地で、僕は大泉洋、役所さんと一緒に踊り続けます」と公約を掲げ、場内を盛り上げた。
最後に三谷は「わたしには夢があります。国民の皆さんにゆとりのある生活を送ってもらいたい。ゆとりとは映画館で映画を観ることです。今はブルーレイやDVDなど便利なものが溢れています。しかし面白くて豊かさを味わうためには映画館に行く必要があるのです。11月9日公開の清須会議をぜひ、映画館でご鑑賞ください」と頭を下げると、最大2,000人にまで膨らんだ人々から大きな拍手が巻き起こった。(磯部正和)
映画『清須会議』は11月9日より全国東宝系にて公開