トラウマが蘇る!ホラー映画を彩ってきた名シーンの数々とは?
先週からリメイク版の公開が開始された、1976年アメリカ公開の傑作ホラー『キャリー』。プロムの夜、念動力を持ついじめられっ子の少女キャリーが、頭から豚の血を浴びせられるシーンは、その後に繰り広げられる惨劇と共に、多くの観客の語り草となる名シーンになった。
本作に限らず、往年の名作ホラー映画には、観客の心に強烈な印象を残すシーンが存在するものだ。その一つが、夢を操る殺人鬼フレディ・クルーガーの恐怖を描く『エルム街の悪夢』のバスタブシーンだろう。泡風呂につかるヒロイン、ナンシーの股から、フレディを象徴する鋼鉄の爪が出現する場面は、日本のバラエティー番組でもパロディー化されるなど、大きな話題になった。
また『キャリー』の原作者スティーヴン・キングつながりの作品にも、忘れられないシーンが散見される。当時の観客に「ピエロ恐怖症」ともいえるトラウマを植え付けた『IT/イット』の殺人ピエロ、ペニーワイズのビジュアル、キャシー・ベイツ演じる女性が、大ファンである小説家の足首をハンマーでたたき折るシーンで知られる『ミザリー』などだ。
さらにホラーといえば、セクシーな見せ場の数々も見逃せない。個性豊かなゾンビが登場する『バタリアン』で、不良グループの女性が見せる墓場でのストリップシーンは、青少年の心に大きなものを刻み付けたことは間違いない。また『ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり』には、首だけになった生きる死体が、美女を犯そうとする奇想天外な場面も登場する。
スプラッター映画の金字塔『13日の金曜日』では、ラスト、惨劇が終わり湖畔のボートでうなだれるヒロインを、死んでいるはずのジェイソン少年が水中に引き入れるシーンが、観客に大きな衝撃を与えた。そしてオリジナル版『キャリー』のラストも、あまりの衝撃から名シーンとして今もなお語り継がれている。美少女クロエ・グレース・モレッツがキャリーを演じるリメイク版は、果たしてその衝撃を観客に与えるものとなっているのか、その目で確かめてほしい。(編集部・入倉功一)
映画『キャリー』は全国公開中