演技派女優エヴァン・レイチェル・ウッドが語るシャイア・ラブーフとの共演は?
映画『アクロス・ザ・ユニバース』、『レスラー』などで名をはせた若手演技派女優エヴァン・レイチェル・ウッドが、新作『チャーリー・カントリーマン(原題) / Charlie Countryman』について語った。
エヴァン・レイチェル・ウッド出演映画『レスラー』写真ギャラリー
本作は、母親が亡くなり失意に陥っていたチャーリー(シャイア・ラブーフ)は、ルーマニアのブカレストへ旅に出た飛行機で隣に乗り合わせた男が機内で亡くなったことで、その男の娘ガビ(エヴァン)と知り合い、いつしか彼女に恋をしかけた矢先、彼女のギャングの元夫(マッツ・ミケルセン)に命を狙われるはめになるというもの。フレドリック・ボンド監督の初の長編作品。
シャイア・ラブーフとの共演は特別なものだったらしい。「彼のような俳優と共演できるのはまれね。全ての俳優にそれぞれのプロセスがあって、ある意味感情的なゲームでもあるわ。シャイアもすごく感情的で、繊細な人で、できる限りの経験と感じたもの全てを通してキャラクターの深淵に入っていく。だから、仮に彼のことを好きであろうとなかろうと、そのプロセスが新鮮で、その信じられない集中力と時間を役に捧げることで、彼は素晴らしい俳優だと思ったわ」と貴重な体験だったと明かした。
ラブシーンについて「この映画は、アクション、ロマンス、コメディーが均一に描かれていてる。ただラブシーンは、脚本に記されているものより過激なもので、MPAA(米映画協会)は、観客が不快に思うかもしれないからあまり過激でないものを望んでいたわ。でも、今(再編集された映像)は大丈夫よ。最終的には、二人がお互い強いコネクションを感じて、何かその意味を持たせるものになり、我々が望んだラブーシンになった。それにシャイアはプロであることで、安心して心地よく演じられた」と難なくこなしたようだ。
ブカレストの撮影について「街はまるで映画で撮影されることを望んでいたように、すごくゴージャスで、言葉で表現できない以上のものがあった。映画では、この街の様々な様相がひとつひとつ剥がされていくように映像化されているの」とこの街を気に入ったようで、観光も多少できたそうだ。
映画では、エヴァンとシャイアのケミストリーが絶妙で、予想つかぬ展開と共に楽しませてくれる作品になっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)