新藤兼人賞に『凶悪』白石和彌監督!
山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー出演の映画『凶悪』でメガホンを取った白石和彌監督が、新藤兼人賞2013の金賞に輝いた。銀賞には、ドキュメンタリー映画『ソレイユのこどもたち』の奥谷洋一郎監督が決定している。
今年で18回目を迎える新藤兼人賞は、現役プロデューサーのみが審査員を務める日本で唯一の新人監督賞。日本映画の独立プロ56社によって組織される日本映画製作者協会に所属するプロデューサーが、「この監督と組んで仕事をしてみたい」「今後この監督に映画を作らせてみたい」という観点からその年度で最も優れた新人監督を選出。ほかの映画賞とは全く違う選考基準を持っていることから注目度が高い。昨年度は金賞に『その夜の侍』の赤堀雅秋監督、銀賞に『ヘルタースケルター』の蜷川実花監督が輝いている。
本年度は126作品が審査対象となり、白熱した議論の末、金賞にノンフィクションベストセラー小説「凶悪-ある死刑囚の告発-」を基にした『凶悪』の白石監督、銀賞に東京・多摩川の河口の船の上で犬たちと暮らす老人の姿を映し出した『ソレイユのこどもたち』の奥谷監督が決定した。授賞式は12月6日を予定している。(編集部・市川遥)
映画『凶悪』は公開中