3m超×22キロの“ロンギヌスの槍”!「エヴァンゲリヲンと日本刀展」開催
世界に誇る日本の文化が新旧の枠を越えてコラボを果たした「エヴァンゲリヲンと日本刀展」のプレス内覧会が22日、東京・上野の森美術館で行われた。会場には登場キャラクターをモチーフにした「エヴァンゲリオンレーシング レースクイーン」の3人も駆け付けた。
ジオラマ、すごい!「エヴァンゲリヲンと日本刀展」フォトギャラリー
本展は、日本刀の職人たちが映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の世界からインスピレーションを受け、劇中に登場する武器を再現、またキャラクターからイメージした現代的デザインの日本刀を製作・展示するという異色の展覧会。映画の名場面を海洋堂のフィギュアを使って精緻(せいち)なジオラマで再現した「海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド」も同時開催となる。
内覧会では、まず綾波レイ、式波・アスカ・ラングレー、真希波・マリ・イラストリアスにふんした3人のレースクイーンが、本展のために製作された大小の刀を持ってフォトセッションに登場。本物である日本刀は刀身だけでも約1キログラムという重さで、細身の3人は撮影が長く続くと思わず「重い」と悲鳴を漏らしていた。
場所を変え、エヴァンゲリヲンを象徴する武器である「ロンギヌスの槍」の前でもフォトセッションを実施。本展のメイン展示であるこちらは、全長332センチ、重量22キロにも及ぶ堂々たる大きさで、会場2階に圧巻の迫力を放ちつつ鎮座している。
解説にあたった刀匠によれば、あまりにも大きな本作は工房に収まりきらないため工房そのものを作り直して製作されたといい、エヴァの劇中音楽をバックに製作を振り返る特別映像でその苦労がしのばれる。「力が必要で肉体労働のようだった」と刀匠が振り返るねじり部分、波のような美しい模様が見られる地肌も、その大きさ同様見応えがある。
本展では、日本刀の歴史や形状の変化、金具や色彩豊かな柄なども合わせて展示し、日本刀の基本的な世界を紹介。エヴァを入り口に新たな世界の扉を開く内容となっている。(取材・文:長谷川亮)
「エヴァンゲリヲンと日本刀展」「海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド」は11月23日から12月23日まで上野の森美術館で開催