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第14回東京フィルメックス開幕!映画の力を信じる9日間を映画ファンと共に!

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コンペティション部門の審査委員
コンペティション部門の審査委員 - 左から、イザベル・グラシャン、松田広子、モフセン・マフマルバフ、渡辺真起子

 23日、アジア圏を中心に新進監督たちの作品を集めた国際映画祭「第14回東京フィルメックス」が開幕した。同映画祭ディレクターの林加奈子は、オープニングセレモニーで「映画人生を懸けて厳選しました。今年は格別に素晴らしい作品がそろいました、本当です! 映画の力を信じる9日間を一緒に過ごしましょう!」と力強くスピーチ。さらに「ただならぬフィルメックス、観ていただければわかります!」と強調し、決意と自信が会場にこだました。

 有楽町朝日ホールで行われたオープニングセレモニーには、ディレクターの林のほかに、イラン映画の巨匠モフセン・マフマルバフ、女優の渡辺真起子、フランスのプロデューサーでユニフランス中国支局長のイザベル・グラシャン、プロデューサーの松田広子ら4人のコンペティション部門の審査員が登壇。委員長を務めるマフマルバフ監督は「まず、本映画祭開催におめでとうといいたい」と語り、さらに「中国やイランといった検閲に問題がある国のことを忘れないでほしい」と映画作りの厳しい状況を訴えた。

 また、オープニング作品にはカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督作『罪の手ざわり』が選ばれ、上映前にジャンクー監督から届いたビデオレターが紹介された。そこには「中国では多くの突発的な事件が起きている。なぜ暴力が日常化してしまったのか? この映画が暴力と向き合うきっかけになれば」というジャンクー監督の思いが込められていた。

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 本映画祭は、新たな才能を発掘するコンペティション部門に加え、「ジャン・グレミヨン特集」や「生誕100年 中村登」、さらには特別招待作品として、本映画祭委員長を務めるマフマルバフ監督のドキュメンタリー『微笑み絶やさず』や、カンヌ国際映画祭ある視点部門最優秀賞を受賞したリティ・パニュ監督の『THE MISSING PICTURE(英題)』、ベルリン国際映画祭で審査員大賞・男優賞・エキュメニカル賞を受賞したダニス・タノヴィッチ監督の『鉄くず拾いの物語』など世界的巨匠の作品が目白押し。まさに「ただならぬフィルメックス」が東京の映画ファンを9日間にわたって熱狂させる。(取材・文:坂田正樹)

「第14回東京フィルメックス」は有楽町朝日ホール・東劇・TOHOシネマズ 日劇にて11月23日~12月1日まで開催

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