“祖母”の井上真央が“孫”の三浦春馬の熱演を絶賛!
百田尚樹の同名ベストセラーの映画化『永遠の0』で、岡田准一演じる零戦パイロットの妻を演じた井上真央が、劇中では一切絡みのない孫・健太郎役の三浦春馬の熱演を絶賛した。
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映画は「海軍一の臆病者」といわれた零戦パイロットの祖父・久蔵(岡田准一)の真実の姿を、現代の東京に生きるその孫・健太郎(三浦春馬)が解き明かしていくストーリー。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督がVFXを駆使した迫力の戦場シーンだけではなく、骨太な人間ドラマを紡いでいるのも話題だが、亡き祖父のことを聞くために生存している特攻兵を訪ね歩く大学生・健太郎を演じた三浦は「撮影初日から自分の役の難しさを痛感しました。久蔵のライバルだった影浦(田中泯)を訪ねるシーンでは『気持ちが足りない!』と言われ、15回もNGを出したカットもあったぐらいです」という。
それぐらい重要で難しい役だけに「自分の役づくりのプラスになるなら」と思い、劇中では共演シーンのない岡田の撮影現場も訪ねたが、そのかいあって「その後に撮影したあるシーンでは、そのときの岡田さんの表情や想いがよみがえってきて、自然に涙がこぼれましたね」と振り返る。
そんな三浦の知らされざる苦労を察知し、そのシーンの表情を絶賛したのは、劇中で彼の祖母・松乃を演じた井上真央だ。「わたしも以前出演した映画で、現代に生きていて自分の過去をどんどん知っていく役を経験したんですけど、こういう役は相手の役者さんと向き合って感情を引っ張ってもらうことができないから難しい」と解説。「それだけに、あのシーンは印象的でしたね。最後の春馬くんの顔が目に焼き付きました」と、撮影中は当然顔を合わせることのなかった“孫”の頑張りと表現力をたたえた。
映画は現代と過去、二つの時代を生きた彼らやその役柄の想いを交錯させ、忘れてはいけない大切なことを観る者に伝えてくれる作品となっている。(取材・文:イソガイマサト)
映画『永遠の0』は12月21日より全国公開