スタローン&シュワルツェネッガーも魅了?脱走映画に名作多し!-映画秘宝
ハリウッドを代表する二大スター、シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの本格共演作『大脱出』が来年1月に日本公開される。ファン待望の共演作として二人が選んだジャンルは、『ショーシャンクの空に』など数多くの傑作を生みだした「脱走映画」。そこで映画専門雑誌「映画秘宝」では、「男が燃える大脱走アクション傑作集!」と題し、脱走映画の名作を紹介している。
特集では、ハイテク刑務所からの脱出劇を描く『大脱出』に合わせ、刑務所が舞台の作品を中心に紹介。刑務所・歴史・国家などがテーマの作品で知られるノンフィクション作家・斎藤充功氏が専門家の立場からリアルな脱獄映画を語れば、大内稔氏は実際の事件を基にした実録モノ脱走映画を紹介。「秘宝」らしく、中野貴雄氏がしっかりと女囚映画を語り尽くすコラムまで網羅する。
そんな中、杉作J太郎が世界最強の脱獄アクターとして推薦するのが松方弘樹だ。『脱獄広島殺人囚』『暴動島根刑務所』『強盗放火殺人囚』と松方主演の脱獄3部作を挙げ、ひたすらライトに脱走を繰り返すあまりにアナーキーな内容を解説。松方の明るい魅力がさく裂しているということで、「辛いことがあったら松方脱獄映画!」と力説している。
そのほかにも「秘宝が選ぶ脱走映画ベスト10」と題し、特選の脱獄映画を紹介。『コン・エアー』『フェイス/オフ』といった大作から、『実録・九州やくざ抗争史 LB熊本刑務所 侠牙』などのオリジナルビデオまで幅広い作品群が選出されており、脱走映画の懐の深さに改めて気付かされる。
もちろんその中における最高峰として、劇団☆新感線のいのうえひでのりが『大脱走』をしっかり大絶賛。また『大脱出』についても、スタローンとシュワルツェネッガーの仲良しぶりに「僕がホモならヤキモチ妬いてるぐらいですよ」と語る杉作J太郎が「皆さんが期待した通りのものが見られます」と称賛の言葉を惜しまない。新旧脱走映画の楽しみを十分に味わえる一冊となっている。(編集部・入倉功一)
映画専門雑誌「映画秘宝」2014年2月号は発売中 洋泉社刊 1,050円(税込み)