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英国の名優ビル・ナイが『ラブ・アクチュアリー』の監督と再タッグを新作とは?

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新作『アバウト・タイム(原題)』とは? - ビル・ナイ
新作『アバウト・タイム(原題)』とは? - ビル・ナイ

 英国の名優ビル・ナイが、新作『アバウト・タイム(原題) / About Time』について語った。

映画『ラブ・アクチュアリー』写真ギャラリー

 同作は、21歳のティム(ドーナル・グリーソン)は、父親(ビル・ナイ)から一家の男子は全員タイムトラベルの能力があることを教えられ、ロンドンで知り合った魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)に対して、タイムトラベルを使って関係をより良くしようとするが、 さまざまな困難が待ち受けていたというストーリー。 映画『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティスがメガホンを取った。

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 今作はタイムトラベルを描いているが、実際に戻ってみたい年代は「僕はタイムトラベルに強い憧れはない。もう遅すぎるし、若い頃には失敗ばかりで、終わって良かったことも多い。もし、後に俳優としてうまくいくことがわかっていたら、当時もっと陽気でいられただろうね。当時は心配ばかりしていた。でも、もし仮に戻れるとしたら、1962年にジェームズ・ブラウンがアポロシアターで歌った伝説の『Live at the Apollo』に行きたい」と振り返った。

 ビル・ナイの息子役のドーナル・グリーソンについて「彼はとてもクールに、つまらぬことに騒ぎ立てずに役を演じきっていた。しかも信じられないほど良心的で、懸命に働く。彼は映画内で別のアクセントに挑戦していて、そつなくこなしていたよ。僕らはラッキーにも、困難な撮影シーンは後に回された。そしていったん撮影に入ってからは、できる限り彼と共に居て、お互い慣れることに努めた」と答えた。

 映画内には結婚式のベストマン・スピーチの素晴らしいシーンがあるが、実体験では「一度だけベストマン・スピーチをやったことがある。それは僕のミュージシャンの友人の結婚式だったが、友人の人生の門出を祝福する重要さに気づき、慌てて今作のリチャード監督にメールで聞いたことがあった。僕はリチャードに友人の経歴を説明すると、リチャードは友人のすべてのアルバムにジョークを添え送り返してきた。それらのアルバムの中に『Release the Beast』(野獣を解き放て)というタイトルのものがあって、リチャードはそのタイトルを面白く解釈し、『この友人の奥さんに、結婚式の翌日の朝に聞いてみないとわからないね』と下ネタのジョークが記されていたよ(笑)」と明かした。

 映画は、恋人との関係をタイムトラベルで深めていくだけでなく、家族と過ごした時間にも着眼点が置かれているところが興味深い。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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