「金田一耕助」シリーズ映像作品を完全ガイド!決定版のムック本が登場!-映画秘宝
2013年は、推理作家・横溝正史の作品に登場する名探偵・金田一耕助が生誕100周年を迎えた節目の年でもあった。そこで映画専門雑誌「映画秘宝」のムック本「映画秘宝EX 金田一耕助映像読本」では、映画・テレビの世界における金田一耕助作品を完全ガイド。関係者への取材や執筆者それぞれの観点から、改めてその魅力を分析している。
これまで星の数ほどの作品が制作され、数々の役者が金田一を演じてきた同シリーズ。同書では、まさにその全てを紹介する勢いで金田一モノの情報が詰め込まれている。
最も有名といっても過言ではない、市川崑監督によるシリーズを追った第1章を見るだけでもそのボリュームは圧倒的。『犬神家の一族』誕生までをつづる轟夕起夫氏のコラムから2006年に市川監督が自ら手掛けたリメイク版公開時の石坂浩二&加藤武のインタビュー。同作の準備稿から全ぼうを読み解き、原作にはない市川監督作品における殺害描写など盛りだくさんの内容となっている。
また石坂をはじめ、片岡千恵蔵、渥美清、古谷一行、豊川悦司など、これまで金田一を演じた俳優たち合計23人の情報も網羅。さらに「古畑任三郎」や「リーガル・ハイ」といったドラマ、そしてテレビCMやコント番組など、あらゆる映像における金田一へのオマージュやパロディーも紹介されている。加藤義彦氏による同コラムでは、木村拓哉がOCNのCMで金田一風のスタイルを披露していたことなど、ファンでさえも忘れていそうな情報も掲載されている。
そのほか金田一耕助イベントへの潜入レポートや金田一耕助の漫画作品、巻末には全映画・ドラマデータまで用意されており、これ以上は望めないであろう、金田一モノ映画・ドラマの決定版となっている。(編集部・入倉功一)
「映画秘宝EX 金田一耕助映像読本」は発売中 税込み1,575円 洋泉社刊