ジャッキー・チェン、香港映画の父をしのぶ…下積み時代からの恩人
俳優のジャッキー・チェンが、現地時間7日に106歳で死去したラン・ラン・ショウ氏に、追悼の言葉を寄せた。ショウ氏が率いた映画会社ショウ・ブラザーズはカンフー映画ブームを世界で巻き起こすなど香港映画の黄金時代を築いたことで知られており、ショウ氏自身もジャッキーとは40年近く、公私にわたって良好な関係を結んでいた。
ジャッキーは8日にマイクロブログ「新浪微博」を更新すると、「ラン・ラン・ショウさんが亡くなりました。本当に残念なことです」と哀悼。香港映画界に尽力し“香港映画の父”といわれたショウ氏を「慈善事業に多額の寄付をしていたことからもわかるように、ショウさんは人を助けることを常に心掛けていました。それは今でもわたしにとって理想の人としてのあり方です」としのんだ。
また、北京新浪網の取材に対して、ジャッキーはまだ21歳でヒット作に恵まれていなかった頃からショウ氏に目をかけてもらっていたと述懐。また、最も印象に残った思い出として、ショウ氏がジャッキーのためにホテルを貸し切りにしてくれたことや空港まで迎えに来てくれたことを挙げた。
また、ショウ氏が設立したテレビ局Television Broadcasts Limited(TVB)の俳優養成所は、アンディ・ラウやチョウ・ユンファといった世界的スターを輩出しており、両名もショウ氏の死にコメントを寄せている。(編集部・福田麗)