剛力彩芽、男装の麗人役で漂わせた妖しさ…『黒執事』監督が絶賛!
水嶋ヒロと剛力彩芽が共演した映画『黒執事』の公開記念イベント「“黒い”舞台ウラ徹底解説付き試写会」が14日、新橋のワーナー・ブラザース映画試写室で行われ、大谷健太郎監督と松橋真三プロデューサーが、観客からの質問に答える形で本作の裏側を語った。
原作は、世界42の国と地域で翻訳され、シリーズ累計1,800万部(海外分含む)を記録する人気コミック。熱狂的なファンも多く、過去に『NANA』『ラフ ROUGH』といった人気漫画の実写化を手掛けた経験を持つ大谷監督は「本当にコミックの映画化というのは大変です。やはりその作品をリスペクトできるかが重要」と思いを語る。
そんな本作は、原作者の承認を得た完全オリジナルストーリーになっており、水嶋演じる主人公の執事セバスチャン以外は登場人物も一新されている。中でも、原作におけるセバスチャンの主人シエルにあたるキャラクターが、映画版では剛力演じる「男装の令嬢」清玄に変更されたことは大きな話題となった。大幅な舞台設定の変更について大谷監督は「原作の世界観は変わらないように、それぞれのキャラクターが原作をリスペクトしていて、味を損ねることなく届けられたと思う。特に清玄は、剛力さんが女性ということもあり、逆に永遠の少年性・倒錯性といった原作の妖しい感じがほのかに漂うようになった」と振り返った。
さらに大谷監督は、剛力について「とてもいい子なんですよ。本当にまじめだし、仕事熱心」と切り出し「すごくコミュニケーションはとりやすかったですね。気づいたら、ちょこんと横に座っていて、『どうですか』と聞いてくるので、『大丈夫だよ、気にしないでいいよ』というとトコトコと帰っていく。すごく人懐っこい子でしたし、この役ができることをすごく楽しんでいましたね」と絶賛。さらに松橋プロデューサーも「彼女は本当にいい子でした。初日の衣装合わせが終わって、車に乗って帰るときにも、ずっと手を振り続けてくれるんですから」と同意。すっかり剛力に魅了されている様子の二人であった。(取材・文:壬生智裕)
映画『黒執事』は1月18日より全国公開