一気に年収49億円!? ディカプリオ主演最新作で明かされる驚がくの金もうけ法とは?
レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞主演男優賞候補となった『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の主人公ジョーダン・ベルフォートは、なぜ学歴もコネもなく年収49億円の億万長者に成り上がることができたのか? その理由を分析してみた。
成り上がり企業家の驚がくのリッチライフが明かされる映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』フォトギャラリー
ジョーダンにとって、躍進の原点は「最初の出会い」だった。マシュー・マコノヒーが演じる大手証券会社の上司ハンナの「気合で株を売りつけろ」という忠告に真っすぐに従ったのだ。同時に勧められたのが「ドラッグ」と「女性との火遊び」。特に強力なドラッグはジョーダンの必需品となり、テンションを上げることで、常人レベルを超える仕事量をこなすように……。ただし、これは決してマネしてはいけない危険な行為だ。
もちろん気合だけでもうかるわけはない。ジョーダンが創設した証券会社では、富裕層を相手に、強引なセールスマニュアルを作り、社員教育で徹底させ利益を急増させた。まず、収益が見込める一流企業の株を売り、顧客から信頼を得る。その後、「ペニー株」と呼ばれるリスクの高い小型株を売りつけ、自社が持っていたその株を一気に放出し、株価を急落させる。顧客は大損するが、ジョーダンの会社は払い戻しする義務はない。これは証券詐欺に当たるが、常識を破る大胆不敵な手口には恐れ入るばかり。結果的に、富裕層から金を搾り取る商法で、ジョーダンは経済誌「フォーブス」から「ウォール街の狼(ウルフ)」と称された。
犯罪まがいの金もうけが成功したのも、ジョーダンに類いまれな才能があったから。相手の心を一気につかむ、巧みな話術だ。電話での顧客対応はもちろん、部下を前に「わが社が世界一!」と納得(錯覚?)させる名スピーチを披露。このあたりはディカプリオの名演技もあって、映画の観客もジョーダンの話術に引き込まれるはず。違法行為はともかく、仕事の実績を上げたり、部下をその気にさせたりと、実社会でのヒントを学べるのも、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の魅力なのだ。(斉藤博昭)
映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は1月31日より全国公開