オリヴァー・ストーン監督、キング牧師の映画から降板!脚本が受け入れられず
映画『ニクソン』『JFK』のオリヴァー・ストーン監督が、メガホンを取ることになっていたキング牧師を描いたタイトル未定の映画から降板することになったと自らのツイッターで明かした。
オリヴァー・ストーン監督による伝記映画『ブッシュ』フォトギャラリー
ストーン監督はツイッターにて、「悲しい知らせだ。キング牧師の作品には、これ以上関わらないことになった。広範囲にわたって脚本をリライトしたが、それがプロデューサー陣に受け入れられなかった」とコメント。リライトされた脚本には、牧師の不貞や運動の中での衝突、急進的な信条を抱くに至った精神的な変化の過程などの要素が盛り込まれているとのこと。ストーンによれば、その脚本では、牧師の遺産管理団体や、彼の名声を守ろうとする黒人コミュニティーが容認しないだろうと言われたとのことだ。
さらに、「僕が作ったかもしれなかった作品をぜひ観てほしかった。‘彼ら’が作っても、ワシントン大行進をたたえる映画がまた1本増えるだけだ」と辛辣(しんらつ)な書き込みをしている。
スティーヴン・スピルバーグがプロデューサー、ドリームワークスとワーナー・ブラザースが共同製作する本作には、ジェイミー・フォックスがキング牧師候補に挙がっている。また、映画『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』のポール・グリーングラス監督が、同じくキング牧師をテーマにドキュメンタリータッチで描く映画『メンフィス(原題) / Memphis』も、いまだ製作準備段階にある。こちらでは、フォレスト・ウィテカーが牧師役候補に挙がっている。(鯨岡孝子)