元外交官の阿曽沼和彦、グラミー賞受賞ならず プロデュース作がノミネート
現地時間26日、第56回グラミー賞が発表され、最優秀レゲエアルバムにノミネートされていた日本人音楽プロデューサー・阿曽沼和彦がプロデュースしたアルバム「Reggae Connection」(スライ&ロビー・アンド・ザ・ジャム・マスターズ)は惜しくも受賞を逃した。同部門は、ボブ・マーリーの息子であるジギー・マーリーのアルバム「ジギー・マーリー・イン・コンサート」が獲得した。
阿曽沼は、15年ほど前に外交官から音楽プロデューサーへと転身し、30年以上も最前線で活躍を続けるジャマイカ出身のレゲエ・リズムセクション、スライ&ロビーと共に異国の地でプロデュース活動を行ってきた。これまでにも携わった作品がたびたび同賞にノミネートされてきたが、名前がクレジットされた作品が受賞したことはまだない。スライ&ロビーは、青山テルマの「そばにいるね feat. SoulJa」をカバーしたことでも知られる。
スライ&ロビー・アンド・ザ・ジャム・マスターズ名義でリリースされた今回のアルバム「Reggae Connection」は、日本のマーケットも十分に意識した内容で、元ちとせ、lecca、COMA-CHIといった日本人アーティストが参加。さらに震災復興への願いを込めた楽曲「PRAY」や、元ちとせのデビュー曲「ワダツミの木」の英語カバーも収録されている。(編集部・中山雄一朗)