マクシミリアン・シェルさんが死去 83歳 『ニュールンベルグ裁判』でアカデミー賞主演男優賞受賞
オーストリア出身の俳優・映画監督のマクシミリアン・シェルさんが現地時間1日、オーストリア・インスブルックの病院で死去した。BBC Newsが報じた。死因については明かされていないものの、エージェントは「急病のため」と話している。マクシミリアンさんは今週初めから肺炎のため入院していたが、すでに退院していた。
マクシミリアンさんは1930年、オーストリア・ウィーン生まれ。1950年前半に俳優としてのキャリアをスタートさせ、マーロン・ブランドと共演した1958年の『若き獅子たち』でハリウッドに進出した。1961年にはドイツ側の被告の弁護人を演じた『ニュールンベルグ裁判』でアカデミー賞主演男優賞を受賞。ハリウッドで最も知られるドイツ語俳優の一人となった。
その後も『ザ・マン・イン・ザ・グラス・ブース(原題) / THE MAN IN THE GLASS BOOTH』(1975年)でアカデミー賞主演男優賞に、『ジュリア』(1977年)で同助演男優賞にノミネート。映画監督としても活動しており、監督作にはツルゲーネフの小説を映画化した『初恋(ファースト・ラブ)』などがある。
近年は『ディープ・インパクト』『ブラザーズ・ブルーム』『眠れる美女』などの作品に出演。死の直前まで、新作の撮影に参加していたという。(編集部・福田麗)