壇蜜、大先輩の“ダン隊員”に恐縮!
8日、グラビアアイドルで女優の壇蜜が、角川シネマ新宿で行われた主演映画『地球防衛未亡人』初日舞台あいさつに登壇し、人気特撮テレビドラマ「ウルトラセブン」で主人公モロボシ・ダンを演じた森次晃嗣と、夢の“ダン”共演を果たした。本舞台あいさつには河崎実監督も出席した。
元芸者の未亡人で、怪獣を攻撃するたびにエクスタシーを感じてしまう地球防衛軍のエースパイロット“ダン隊員”を演じた壇蜜は、森次との共演に「大先輩の森次さんと“ダンつながり”ということでも共演させていただき、とても恐縮です」と発言すると「出どころがグラビアのわたしにとって、特撮の世界はとても敷居が高い感じがしたのですが、世界観を壊さないようにと敬意を払って演じました」と謙虚な姿勢。
そんな壇蜜に森次は「自分の考えをしっかり持った大変素晴らしい方」と称賛の言葉を送ると「それでも今時のヤングですよ」と若々しさを強調。すると壇蜜は「もう33歳ですよ。楽屋で白髪を染めたんですから」と自虐的な憂いた表情で会場を沸かせていた。
映画『私の奴隷になりなさい』や『甘い鞭』など過激な映画への出演が続いている壇蜜だが「初めてわたしが主演している映画でR指定などがついていない映画の初日ということで記念すべき日だったのに、まさかの大雪……」と苦笑いを浮かべると「『いかレスラー』など、社会にしゃれで一石を投じつつも、おとがめのないのは河崎監督ならでは。そんな方の作品に出演させていただけるのは光栄でした」と胸を張った。
壇蜜の発言に河崎監督は「使用済み核燃料をどうするか、怪獣に食わせたらいいじゃん! ということから始まった企画。でもスポンサーは付かないし、撮影場所も貸してくれないし……」と撮影の苦労を語ったが、「現代エロスの象徴の壇蜜さんが演じる未亡人が、世の中に満ち溢れている欺瞞(ぎまん)や矛盾を告発する社会派映画です。僕はこれから社会派監督になります」と宣言。しかし「『地球防衛未亡人』ってタイトルからしてだめじゃないですか!」と壇蜜に突っ込まれ、タジタジになっていた。(磯部正和)
映画『地球防衛未亡人』は角川シネマ新宿ほかにて公開中 全国順次公開