コメディー界の伝説、シド・シーザーさんが死去 91歳 N・サイモン、M・ブルックスなどを発掘
伝説的存在の米コメディアン、シド・シーザーさんが現地時間12日、アメリカ・カリフォルニア州の自宅で死去した。91歳。CNN.comなど複数のメディアが伝えた。死因は明らかになっていないものの、代理人によると、シドさんはここ数年、呼吸器官をはじめ健康上の問題を抱えていたという。
シドさんは1922年、ニューヨーク生まれ。ミュージシャンとしてキャリアをスタートさせると、その後はコメディアンとしての才能を開花させた。最も知られているのは1950年からスタートしたコメディー番組「ユア・ショウ・オブ・ショウズ」で、1954年には同番組を引き継ぐ形で、自らの名前を冠した「シーザーズ・アワー」を開始した。
上記のテレビ番組では、ニール・サイモン、メル・ブルックス、ラリー・ゲルバートなど、後に名を高めることになるコメディー作家を積極的に登用したことでも知られており、ウディ・アレンもシドさんのテレビ番組に関わったことがある。そうした功績もあり、アメリカではコメディー界の伝説的存在として語られることが多かった。
シドさんはこれまでにエミー賞を2度受賞。1960年にはテレビ業界での功績が評価され、ハリウッドのウォーク・オブ・フェームにその名が刻まれている。また、映画にも積極的に出演しており、『おかしなおかしなおかしな世界』『天才悪魔フー・マンチュー』といった出演作がある。(編集部・福田麗)