スパイク・ジョーンズに盗用の疑い? アカデミー賞5部門ノミネート『her/世界でひとつの彼女』
映画『マルコヴィッチの穴』や『かいじゅうたちのいるところ』のスパイク・ジョーンズ監督が、作品賞や脚本賞などアカデミー賞5部門にノミネートされている最新作『her/世界でひとつの彼女』において、脚本を盗用した疑いで訴えられていることがTMZ.comにより明らかになった。
訴訟を起こしているのは脚本家のサーキン・ガッドとジョナサン・センダーの2人で、彼らは『her/世界でひとつの彼女』を観たときに、自分たちが2011年にCAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー)に送った脚本「Belv」に酷似していると思ったという。2人は当時、ジョーンズのエージェントでもあるCAAに、一方的に送り込まれた脚本は受理しないと言われたとのことだ。
映画『her/世界でひとつの彼女』は、主人公が人工知能型OSシステムの声に引かれていくというストーリーであるのに対し、「Belv」は、あるきっかけで携帯電話に命が吹き込まれ、主人公の指南役になっていくというものになっているそう。
話題作に便乗した無名の脚本家たちによる売名行為なのか、はたまた、エージェントのみ知る真相があるのか、告訴の行方が気になるところだ。(鯨岡孝子)