樹木希林、人生初のお伊勢参りが映画に
女優・樹木希林が人生初のお伊勢参りをするさまを追ったドキュメンタリー映画『神宮希林 わたしの神様』が4月より公開されることが決まった。2013年3月に全身がんであることを告白し(注:今年1月に治療終了を報告)、「自分の身を始末していく感覚で毎日を過ごしている」と語る樹木が、20年に1度の式年遷宮の年である2013年に伊勢神宮へ向かった。
本作は、2013年11月に東海テレビで放送されたドキュメンタリーの劇場版。64分のテレビ版が遷宮に重きを置いたものであったのに対し、今回の96分の劇場版は樹木という人間をフィーチャーしたものになっている。
東京・渋谷にある自宅から出発した樹木が、神宮、伊勢市内を旅して神宮林の山を登り、被災地・宮城県石巻市雄勝の再建された神社、木曽のキコリ、鳥羽の海女、そして伊豆在住の歌人・岡野弘彦氏を訪ねるさまを追ったロケは2か月にも及んだ。終盤には「祈り」に出会った40年前のエピソードや、夫でロック歌手の内田裕也についても語られるという。樹木は「生きることに疲れたら、どうぞ、眠りに(映画館に)来てください」とコメントしている。(編集部・市川遥)
映画『神宮希林 わたしの神様』は4月よりオーディトリウム渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開