助演男優賞にジャレッド・レトー!性同一性障害のエイズ患者役でオスカー初受賞
第86回アカデミー賞
現地時間2日、第86回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスで行われ、映画『ダラス・バイヤーズクラブ』で大幅な減量に挑み、性同一性障害のエイズ患者を演じたジャレッド・レトーが、オスカー初ノミネートにして助演男優賞に輝いた。
ジャレッドが女装!『ダラス・バイヤーズクラブ』写真ギャラリー
壇上に上がったジャレッドは「昔ある10代の女の子がいました。二人目の子を妊娠し、高校を中退しながらも、より良い人生を作り上げようとしたシングルマザーがいました。それはわたしの母です。母は夢を見ることを教えてくれました。兄も一緒にバンドをやってくれている素晴らしいアーティストで最高の友人です。愛しています」と感謝。「多くの人々のおかげでここに来ることができました。わたしは、エイズにかかり不平等に苦しんでいる人たちと共にここにいます」と述べた。
同作は、1980年代当時無認可だったエイズ代替治療薬を密売し、アメリカのエイズ患者が特効薬を手に入れられるよう奔走した実在のカウボーイ(マシュー・マコノヒー)を描いた人間ドラマ。ジャレッドは、映画『チャプター27』でも役づくりのために約30キロ増量していたほどの役者魂の持ち主で、日本でツアーも行う人気ロックバンドThirty Seconds To Marsのボーカルとしての顔も持つ。
今年、同部門にはほかに『それでも夜は明ける』のマイケル・ファスベンダー、『アメリカン・ハッスル』のブラッドリー・クーパー、『キャプテン・フィリップス』のバーカッド・アブディ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョナ・ヒルがノミネートされていた。(編集部・中山雄一朗)
第86回アカデミー賞授賞式は、3月3日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)