ニューヨーク・タイムズ、161年前の記事を訂正 アカデミー賞がきっかけでミスが発覚
現地時間4日、ニューヨーク・タイムズ紙が、1853年1月20日付の記事に出てくる男性の名前に誤りがあったとして、161年ぶりに記事を訂正した。名前が間違えられていた男性は、2日に行われたアカデミー賞で作品賞を受賞した『それでも夜は明ける』の主人公にもなっている黒人男性のソロモン・ノーサップで、「ノーサップ(Northup)」とつづるべきところを、見出しを含む2箇所で「Northrop」「Northrup」と間違えていたのだという。
スペルミスは、『それでも夜は明ける』がアカデミー賞作品賞を受賞した後、ツイッターで読者から指摘があり発覚したとのこと。同記事はノーサップが奴隷として売り飛ばされた経緯を伝えるもので、現在もニューヨーク・タイムズのアーカイブで閲覧することができる。
映画『それでも夜は明ける』は、南北戦争前夜の1841年にワシントンで誘拐され、奴隷として売られたソロモン・ノーサップの伝記を原作に、彼が南部の奴隷として生きた12年間を描いたドラマ。アカデミー賞では作品賞ほか、助演女優賞、脚色賞を受賞した。日本公開は今月7日より。(編集部・福田麗)