「オンバト」最後の王者決定!ジグザグジギーが悲願の栄冠
22日深夜、NHKのお笑い番組「オンバト+」による芸人王者決定戦「オンバト+ 第4回チャンピオン大会」が放送され、マセキ芸能社に所属する結成7年目のお笑いコンビ・ジグザグジギーが“最後”のチャンピオンに輝いた。
この日の放送をもって「爆笑オンエアバトル」時代から続く15年の歴史に幕を閉じた同番組。見事、優勝を果たしたジグザグジギーは、「キングオブコント2013」「ABCお笑いグランブリ」「お笑いハーベスト大賞」などあらゆる賞レースで決勝まで残るも常に無冠で、ボケ担当の宮澤智は「今回も正直優勝できないと思っていた。でも、お客さんの感触を見てイケるかもと思った」と正直な思いを吐露。一方では「優勝が決まったあと、込み上げてくるものがあるのかなと思ったが、全然涙が出なかった」と悲願の栄冠にまだ実感が湧かない様子だった。
「優勝した喜びを誰に伝えたいか」という質問に、宮澤は「大会直前に39度の熱を出した。だから解熱剤を出してくれた病院の先生」と笑いを誘い、ツッコミ担当の池田勝は「見守ってくれている両親。去年まで芸人であることを隠していた」と驚きの事実を告白。さらに二人は、事務所の先輩で「オンバト」の常連だったバカリズムやホーム・チーム(2010年にコンビ解散)の名を挙げ、「これをはずみに、大先輩に続いていければ」と意気込んだ。
会場の関係者席には「オンバト」の最後を見届けようと、ユリオカ超特Q、田上よしえ、ルート33、くらげライダー・松丘慎吾、飛石連休・藤井ペイジら番組出身者たちが集まり、後輩たちのネタに何度も声を上げて笑っていた。ジグザグジギーが1本目に披露した「先生と転校生が席順をめぐって奇妙なやり取りを繰り広げる」ネタには、「すごい」「どうやって考えたんや」などと感心している様子だった。(取材・文 吉井隆史)