藤原竜也＆山田孝之、初共演作は目の演技がメイン？笑顔で苦労振り返る
俳優の藤原竜也と山田孝之が19日、初共演作となる映画『MONSTERZ モンスターズ』の完成報告イベントに、ヒロイン役の石原さとみ、メガホンを取った中田秀夫監督と共に出席し、笑いを交えながら撮影の裏話を語り合った。
本作で藤原は、まなざしだけで他人を意のままに操る能力をもつ男を、山田は、その男の能力が唯一通じない青年・田中終一にふんし、モンスター同士が繰り広げる壮絶なバトルを演じている。
公開されている予告編では、両目を怪しく光らせ人を操る藤原の不気味な表情も印象的。しかし「これは、山田くんがいなかったら成り立たない映画」と謙遜（けんそん）する藤原は「とにかく、僕は目しか映っていないから。朝から目だけ5カット撮って『監督、もういいんじゃないですか？』と言っても、『もうちょっと。次は右目だけ』とか言われて」と笑顔で振り返る。
さらに「それに比べたら、山田くんは格闘家の川尻（達也）さんに首を絞められたり……」と山田の苦労をねぎらった藤原。これに対して山田は「何千人もの人に襲われるアクションは大変でした」と言いつつ、「中田監督には『もっと目を見開いて』と言われて、僕の演技も98パーセントはそれですね。あと監督の『よーい、スタート』の掛け声がすごく長い。せっかく気持ちを作って集中しているのに、間の長さで集中力が2パーセントくらいまで落ちちゃう」とコメントし、周囲の笑いを誘っていた。
藤原と山田にいじられ放題だった中田監督は、演技を登山に例えて「竜也くん、山田くん、それぞれ登山ルートは違うのかもしれないけど、ここまで来てほしいという、こちらの望むポイントまで、ガーっと上がってきてくれる」と二人の演技を絶賛。作品の出来に確かな手応えを感じているようだった。（取材 / 岸田智）
映画『MONSTERZ モンスターズ』は5月30日より全国公開