桐谷健太、主演ドラマに「代表作」と自負!友人監督とタッグ
俳優の桐谷健太が19日、都内で行われたWOWOWドラマW「埋もれる」の記者発表会に吉田康弘監督と出席し、本作を改めて自身の代表作だと断言した。桐谷と吉田監督は、吉田がまだ助監督だった2005年公開の『パッチギ!』からの付き合いで、桐谷は「今、こうして2人が監督と主演という関係に成長できてうれしい」としみじみ。その上で、5年前に吉田監督から「人生で1本でいいから代表作と呼べるものを作らないと」という言葉をかけられたことを明かした。
本作は第6回WOWOWシナリオ大賞受賞作のドラマ化作品で、一軒のゴミ屋敷を舞台に繰り広げられる社会派ミステリー。「今回、2人でやることになって、これが代表作になればいいなと思いながら撮影に挑んだ」という桐谷は、シナリオに目を通したときの感想を「ようやく俺にも社会派の作品がまわってきたと思った。読み進むとすごく引き込まれる作品で、ラストシーンにはゾッとさせられた」と述べ、「撮影を終えて、試写を観て、ようやく自分にも代表作ができたと思った」と自信を見せた。
吉田監督もシナリオの初見の感想を「ゴミ屋敷や食品偽装など、現代の問題を取り上げていて、目の付けどころのいい作品だと思った」と振り返ると、桐谷との撮影については「助監督時代に何度も現場を一緒した友人関係。でも、今回現場を僕らで引っ張っていかないといけないので、監督と主演という立場で、彼と戦う気持ちで挑みました」と明かした。
ただし、撮影が始まってからの桐谷については「役をつかんでいたので余計なことを言わなくてもよかった。現場では本当に心強かった」と信頼を寄せていた様子。桐谷は吉田監督の言葉を受け、「俺もこんなに大人になったんだって思って見てもらえるとすごくうれしい」と喜んだ。
この日は第7回WOWOWシナリオ大賞の授賞式も行われ、選考委員長の崔洋一監督とWOWOW代表取締役社長の和崎信哉が出席。大賞は、思いがけない妊娠を機に人生の転機を迎える女性の姿を描いた「十月十日の進化論」の栄弥生が受賞。優秀賞には「レフェリー!」の森戸恭子と、「ブサメン帝国、応答アリ」の柳田隆行、三村路子が選ばれた。(取材・文 名鹿祥史)
ドラマW「埋もれる」は3月20日夜9時よりWOWOWプライムにて放送