富野由悠季、ガンダム最新作に自信!「今うぬぼれているところ」
人気アニメ「機動戦士ガンダム」の生みの親である富野由悠季監督が20日、都内で行われた同シリーズの35周年プロジェクト発表会に出席し、自ら手掛けるガンダムシリーズ最新作「ガンダム Gのレコンギスタ」に掛ける思いを語った。
「ガンダム Gのレコンギスタ」は、「機動戦士ガンダム」シリーズで描かれた「宇宙世紀」の次の世紀「リギルド・センチュリー」を舞台に、宇宙エレベーターを守る組織キャピタルガードのパイロット候補生ベルリ・ゼナムの冒険を描いた作品。映画なのか、テレビシリーズなのかは明らかにされていないが、今年の秋公開を予定している。
会見で富野監督は、ガンダム35年の節目に「個人業としてはじめていたら35周年を迎えることはできなかった。関係者には本当に感謝している」とコメント。そして「Gのレコンギスタ」について「タイトルの『G』の意味はもちろんガンダムという意味も含まれていますが、『ガンダム大地に立つ!!』の大地、グラウンドの『G』です」と説明すると、「作品への評価は終わってみないとわかりませんが、この歳にしては良くできたんじゃないかと、今うぬぼれているところがあります」とその完成度に自信をのぞかせた。
一方でこの日は、おなじみ富野節もさく裂。スペシャルゲストとして招かれたことについて、会見冒頭で「スペシャルゲストとして扱われたことが残念。わたしはゲストではありません。ガンダムの当事者です」と述べ、生みの親として現役をアピールしていた。
またこの日は、「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイン・アニメーションディレクターである安彦良和が手掛けた大ヒットコミックを原作とする「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」が2015年春からイベント上映されることも明らかに。5月には人気小説家・福井晴敏がストーリーを手掛けた人気シリーズの第7弾『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode 7 虹の彼方に』公開も控える。
またテレビや劇場版制作に用いられた原画や資料およそ1,000点を展示し、「ガンダム」の魅力をかつてない壮大なスケールで紹介する展覧会「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」の東京・大阪開催も決定。さらにPerfumeや、きゃりーぱみゅぱみゅを手掛ける音楽プロデューサー、中田ヤスタカが、「機動戦士ガンダム35周年プロジェクト」記念テーマ曲の「G35」を制作したことが発表された。(取材・文 名鹿祥史)
「ガンダム Gのレコンギスタ」は今秋公開
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル」は2015年春イベント上映