さだまさし原作『サクラサク』、モントリオール映画祭で上映!さだも現地入り?
歌手のさだまさしによる同名短編小説を映画化した『サクラサク』が、カナダで8月に開催される第38回モントリオール世界映画祭「フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門」において、招待作品として上映されることが、27日に都内で行われた完成披露会見で発表された。会見には、さだをはじめ緒形直人、南果歩、藤竜也、美山加恋、矢野聖人、田中光敏監督が出席した。
会見の席でさだは、モントリオールでの上映に「うれしいけど実感が湧きません」とコメント。さらに「これはぜひ現地に行かないと。ちょっと帰ったらスケジュール見ておきます」と照れくさそうに心境を明かしながら、現地入りを示唆した。
本作は、家族からの信頼を失った主人公(緒形)が父親(藤)の認知症発症をきっかけに、もう一度家族との絆を取り戻そうと家族旅行に出掛ける姿を描いた人間ドラマ。さだは原作だけでなく、主題歌の「残春(ざんしゅん)」も担当している。
『サクラサク』というタイトルについて「(作品のモデルにもなった)父と福井に行ったときが、桜の季節だったから」というさだ。「素晴らしい映画ができました。本当にうれしいです。映画化が具体的になって4年。福井の方が本当に熱心に動いてくれて、それがすごくうれしかった」と作品の感想を述べると「開花宣言とか、花が咲くのがニュースになるのは日本くらい。みんな桜を待っている。また『サクラサク』という言葉は人を明るくさせる力を持っている」と思いを込めた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『サクラサク』は4月5日より全国公開