アメリカ生まれの特撮ヒーロー「フジヤマイチバン」！ハリウッドで映画製作進行中！
アメリカで誕生した日本の魂を受け継ぐ特撮ヒーロー「フジヤマイチバン」の活躍を描く映画が、現在ロサンゼルスで製作されている。日本のよろいを改造したフジヤマアーマーに身を包み、肩と頭部のソーラーパネルでエネルギーを吸収する新たな時代のエコヒーローだ。
監督は日米両国で俳優・スタントマンとしても活動するミチ・ヤマト。かつて「仮面ライダー」のスーツアクトなどで知られる殺陣集団「大野剣友会」に所属し、そのアクションを持ち込むべく渡米。「仮面ライダーBLACK RX」のアメリカ版リメイクではアクション監督および第2班監督を務め、その後もさまざまな作品に参加、現在はアクションスクールや殺陣パフォーマンス集団「サムライ・アクション」を主宰する。
そんなライダーの魂を受け継いだミチの生んだヒーロー「フジヤマイチバン」は、2011年に「サムライ・アクション」出版の雑誌から誕生した。地球征服をたくらむ意思を持った暗闇エネルギー、ダーク・マターから地球を守るために立ち上がったヒーロー、「フジヤマイチバン」と彼の仲間であるサクライチバン、ニンジャイチバンの戦いを描く。
雑誌だけでなく、実際のスーツを着用したアクションショーを現地で開催。本家ライダーにも全く見劣りしないスーツ、そしてミチ直伝のアクションはまさに本物の迫力。昨年、米国で行われた有料イベントでは、1,000人を超える入場者を動員したという。そしてミチは、3周年を迎える「フジヤマイチバン」をさらに発展させるため映画版の製作を決意。今後は製作の進行と共に、5月ごろに5分程度の映像でウェブ配信を予定。その映像に未公開映像を加えた劇場版としてセールスをかける。
アメリカにおける日本の特撮といえば、「スーパー戦隊シリーズ」をローカライズした「パワーレンジャー」が有名。また何より「人造人間キカイダー」はハワイにおいて現在も絶大な人気を誇っている。製作は始まったばかりだが、ライダーの魂を受け継ぐ「フジヤマイチバン」がどんな展開を見せていくのか。特撮ファンならずとも注目したいところだ。（編集部・入倉功一）