友近、収入が心配だけどミュージカル「アダムス・ファミリー」に出演できて満足
6日、お笑い芸人の友近が、青山劇場にて行われた日本初登場となるブロードウェイ・ミュージカル「アダムス・ファミリー」初日会見に出席した。稽古のため3~4月にかけてテレビ等の仕事を休んだという友近は「吉本興業は歩合制なので(収入が)心配なのですが、素敵な曲をソロで歌えたりと、この作品に出演してよかった」と笑顔を見せた。本会見には橋本さとし、真琴つばさ、昆夏美、柳下大、菅原永二、澤魁士、玉沢威穏、菊池銀河、鷲尾真知子、今井清隆、演出の白井晃、作詞・作曲のアンドリュー・リッパも参加した。
人間一家であるルーカス家の母親を演じた友近は「すばらしくおもしろいミュージカル。それぞれのキャラがたっていて、家で他のキャラクターも演じて、一人アダムス・ファミリーをやっています」とかなり作品を気に入っている様子。さらに「同じことを繰り返す稽古が苦手なので、大変だなって思っていたのですが、本読みの時から、皆さんがおもしろくて、稽古に行くのが楽しかった」と現場の雰囲気を絶賛した。
アダムス家の家長ゴメスを演じた橋本は「大変すばらしい楽曲で、徹底的に楽しめる作品になっています」と出来に自信をみせると、妻モーティシア役の真琴も「夫を愛し、ファミリーを愛し、そして観客にこの愛を届けたい」とアピール。劇中の格好での会見に真琴は「現実味のないわたしですが、今作ではお化けになれてよかった」と発言し、報道陣を笑わせた。
演出を担当した白井は「有名な『アダムス・ファミリー』ですが、映画版ともドラマ版とも違うストーリーになっています。アンドリューのとてもすてきで楽しい音楽がちりばめられています」と見どころを語ると「日本ならではのローテクノロジーだからこそ楽しめる演出に期待してください」と力強い眼差しで作品をアピールした。
本作は、ブロードウェイでロングランを記録したブラックな笑いとゴシックなテイストにあふれた人気ミュージカルの日本版。お化け一家が、ユニークなキャラクターそのままに、オリジナル・ストーリーとして、魅力的な楽曲にのせて躍動するグランド・ミュージカル。(磯部正和)
ブロードウェイ・ミュージカル「アダムス・ファミリー」は4月7日~4月20日まで青山劇場、4月26日・27日愛知県芸術大ホール、5月4日・5日KAAT神奈川芸術劇場、5月10日・11日大阪オリックス劇場にて上映