消費増税…映画館の料金はどう変わった? 基本料金は据え置き・割引料金100円増が主流
今月1日より消費税率が5パーセントから8パーセントに引き上げられたことに伴い、大手映画会社ならびに大手シネコンが新料金体系を実施して、まもなく1週間が経とうとしている。ここでは、その基本方針を紹介する。(情報は記事執筆時のもの。詳細は各映画館のオフィシャルサイトなどを参照のこと)
今年1月、一足先に基本方針を発表したのはTOHOシネマズ。一般1,800円、大学生1,500円、高校生・中学生・小学生・幼児1,000円という通常料金は据え置きなのに対し、これまで1,000円だった映画の日(ファーストデイ)・レディースデイ(毎週水曜日)を1,100円にするなど、各種割引料金を100円上げることを明かした。映画館独自のサービスデイなどに細かな違いはあるものの、ユナイテッド・シネマ、イオンシネマ、109シネマズ、ティ・ジョイ系列、MOVIXなどのシネコンも、基本的にはTOHOシネマズと同様の料金改定を行っている。なお、フード・ドリンクを値上げしている映画館もある。
また、都内では多くのミニシアターも上記の新料金体系を採用しており、武蔵野興業が運営する新宿武蔵野館・新宿シネマカリテをはじめ、シネマート新宿・六本木、シネクイント(渋谷)、ル・シネマ(渋谷)なども通常料金は据え置きのまま、割引料金の値上げを実施した。
一方、ミニシアターの先駆けともいわれる千代田区の岩波ホール(神保町)は、増税前の鑑賞料金のまま。シネマライズ(渋谷)でも特に料金体系は変更されていない。面白いのが渋谷にあるシアター・イメージフォーラム(渋谷)で、映画の日の割引料金1,000円は1,100円に値上げするものの、通常学生料金を1,500円から1,200円に値下げしている。
その他、準新作・旧作を主に上映する名画座は、もともと独自の料金体系を採用しているためか、料金据え置きのところが多い。都内では早稲田松竹・新橋文化劇場などがその一例だ。目黒シネマも基本的には据え置きで、一般・学生を対象にした各種割引がこれまでの200円から100円引きになっている。(編集部・福田麗)