「あまちゃん」大野いとは薬師丸ひろ子のイメージ?監督の言葉に恐縮しきり
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で注目を浴びた女優の大野いとが17日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われた映画『ライヴ』完成披露試写会に出席し、メガホンを取った井口昇監督から演出時に「薬師丸ひろ子」をイメージしたと伝えられ、感激の表情を見せた。この日は、山田裕貴、森永悠希、入来茉里、山本愛莉らも登壇した。
本作は角川文庫創刊65周年記念作品となり、「1970年代から1980年代に革命を起こした角川映画のDNAを復活させたくて、オマージュをささげた作品なんです」という井口監督。そのためキャストに、往年の角川映画のスターたちの姿を重ねていたと明かし、主役を務めた山田を「背が高くて、渋さのある役にしたかったので松田優作さんですね」と評価。これには山田も「かけ離れ過ぎていて……。でもそうなれるように頑張ります」と恐縮することしきりだった。
さらに井口監督は、大野には薬師丸ひろ子を重ねていたといい、「『野性の証明』で薬師丸さんが言うセリフ『お父さん、怖いよ』の裏返った感じをやってほしいと思って。それから、『野獣死すべし』で目を見開いている松田優作さんもイメージした」と明かすと、大野は「そうだったんですか!」と驚きの表情。「あまちゃん」で薬師丸と共演した経験があるだけに、「本当に大ファンなのでうれしいですね。でも、本当に恐縮です。何か……何か……」と言葉が続かない様子の大野だったが、「この気持ちを忘れずに明日へつなげたいと思います」と素直なコメントで会場を沸かせた。
ちなみに、その角川映画第1弾作品といえば1976年の『犬神家の一族』。そこで、この日はお笑い芸人の矢部太郎(カラテカ)が金田一耕助にふんしてイベントに乱入。矢部は今年2月のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で本作を鑑賞していたく気に入り、宣伝部長を買って出たとのこと。井口監督いわく「夕張のホテルの大浴場で、全裸になって語り合った」仲だといい、裸の付き合いを済ませた二人に(?)、観客からは大きな拍手が送られた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ライヴ』は5月10日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開