映画『新宿スワン』あまりの人気ぶりに現場に人が殺到 撮影が一時中断する事態に
園子温監督が手掛ける新作映画『新宿スワン』の撮影現場で、その人気の高さからギャラリーが集まりすぎて撮影を一時中断する事態が発生した。
本作は、和久井健の漫画「新宿スワン」を映画化したもの。「新宿スワン」は歌舞伎町で働くスカウトマン白鳥龍彦を主人公に歌舞伎町の裏側を描いている。同映画の撮影では、浜松市のさまざまな店や場所が撮影地として使用され、カットの声が掛かると沿道から拍手が送られる場面もあるなど、撮影がスムーズに進むよう市が協力。さらには市議会議員が現場を訪れるなど浜松市が市を挙げて応援している。
しかし14日から17日にかけて行われた撮影では、原作漫画の人気や、主演を務める綾野剛や、山田孝之、伊勢谷友介など豪華俳優陣が出演することから、ツイッターなどでうわさを聞きつけた数百人のファンが撮影現場に殺到してしまう事態に。浜松市内の繁華街で行われていた撮影は、混乱と事故を防ぐため一時中断され、夜間に撮影予定だったシーンは撮影時間を遅らせ深夜まで撮影された。中には早朝の4時40分まで撮影が及んだ日もあったという。
これに対しては出演者のSNSでは「見たい気持ちは分かりますし、こちらがお邪魔している立場ですが、現場に来ている皆さん、映画の完成を楽しみにしている多くの方々のために見学を我慢していただけないでしょうか」とお願いの文面が掲載されるものも。「我々は限られた時間で映画の撮影をしています」と切実なる思いも書かれている。
またほかにも「今日、映画の撮影現場は人が集まり過ぎました。そして、どうやら撮影が出来なくなりました。悔しい。残念です」という意見も。しかしその後、「あれから、現場に戻り撮影することが出来ました。皆様のご協力、本当に感謝します!」と人々の助けを得て無事撮影を終えたことが報告されていた。
同映画は、5月に再び浜松でのロケを予定している。(編集部・井本早紀)
映画『新宿スワン』は2015年公開予定