尾崎豊さん命日に追悼映画上映…韓国実力派シンガーがカバー曲熱唱
シンガーソングライターの故・尾崎豊さんの命日にあたる25日、渋谷のシダックス カルチャーホールで尾崎さんの23回忌追悼オマージュ映画『シェリー』プレミア上映会が行われ、女優の福山理子、真行寺君枝、藤原慎二プロデューサー、そして劇中で尾崎さんのカバー曲を披露している歌手のMayDoniが出席した。
尾崎さんが亡くなった時期に重なる1990年代初頭が舞台の本作は、彼と同時代に生き、その歌を心の支えとする青年の姿を通じて、今を生きる意味と明日を生きる希望を描いた青春映画。主人公を演じる森崎ウィンは、テレビドラマ「名もなき毒」(TBS系)や、能年玲奈と共演した「カルピスウォーター」のCMなどで知られる若手注目株で、本作で初主演を務める。
この日は仕事の都合で来場がかなわなかった森崎。イベント中に上映されたビデオメッセージで「初主演を務めた映画なので、思い入れの深い作品になっています」と切り出すと、「僕が尾崎さんと出会ったのは19歳のとき。清水翔太さんが歌った『Forget-me-not』がきっかけでした。それから尾崎さんのアルバムを聴いたり、ライブ映像を見るようになりました。画面越しでも、とても大きなものが伝わりました」と思い入れの強さを語る。
本作では、主題歌「シェリー」のほか、「I LOVE YOU」「OH MY LITTLE GIRL」「Forget-me-not」「15の夜」といった尾崎さんの代表曲が、韓国の実力派シンガーMayDoniによってカバーされている。
「わたしは、(韓国の)POSITIONというアーティストが歌っていた『I LOVE YOU』がきっかけで尾崎さんが好きになりました。清水翔太さんの『Forget-me-not』も大好きだったんですが、原曲を調べたら尾崎さんということで驚きました。韓国ではみんなが尾崎さんのことを応援しています。ですからテーマ曲を歌わせていただけてうれしいです」と笑顔を見せたMayDoni。この日は「シェリー」「I LOVE YOU」の2曲を披露し、パワフルで伸びやかな歌声で尾崎さんをしのんだ。(取材・文:壬生智裕)
映画『シェリー』は今夏にヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開